メンバー/研究活動

研究室メンバー

名誉教授景山 幸二植物病原性卵菌類の分類および生態に関する研究 [researchmap] 
助教日恵野 綾香卵菌類の生態研究、検出技術の開発 [researchmap] 
研究員大坪 佳代子新種記載、菌株管理、受託研究、テクニカルサポート [researchmap]
Nusrat Ahsan卵菌類病害の生物防除、受託研究、新病害の報告
修士2年Chen Tongyu卵菌類の環境耐性に関するゲノム解析
修士1年Madiha Khanトマト根腐病を引き起こす卵菌類の個体群構造解析
学部4年板羽 紗希卵菌類の環境分離菌株の病原性評価
細野 月美里山管理が流域に生息する卵菌類の分布特性に与える影響の調査
学部3年三輪 菜月洪水後に堆積する細粒土砂に含まれる植物病原菌の調査
森田 愛未卵菌類の遊走子形成を誘導する土壌成分の解析

共同研究課題

  • ヒノキの根株腐朽部から分離された担子菌の土壌中の分布解明(岐阜県森林研究所)
  • 日本における樹木疫病菌の多様性と被害実態の解明(森林総研)
  • 固形培地耕栽培に対応した病害虫防除対策技術の確立(岐阜県農業技術センター)

研究内容

卵菌類の分類学的研究

欧米諸国で卵菌類による森林衰退が発生しており、世界中で分布調査が進められています。当研究室も国内に生息する卵菌類の分布調査と新種記載に取り組んでいます。

卵菌類による環境評価

卵菌類の分布は水系~小流域単位で異なること、周辺環境(里山管理や土地利用)が種構成に大きな影響をもたらすことが明らかになりつつあります。現在は長良川流域で里山や農耕地の管理が下流域に与える影響を評価しようと試みています。

病原菌の同定/検出法・定量法の開発

当研究室の保管する種の基準菌株またはそれに準ずる菌株を活用して、病原菌の同定や精度の高い検出法の開発を行っています。

卵菌類病害の調査

養液栽培の導入後に卵菌類病害が発生する事例がいくつか報告されています。種特異的な検出法を活用して栽培施設における病原菌のモニタリング調査を実施しています。

病害の発生要因の解明

卵菌類の種によって病害が発生する条件が異なる場合があります。現在は温度ストレスがかかった状態での病害の発生生態に着目しています。

集団遺伝学的研究

病原菌の遺伝的な類縁関係を調査することで一次伝染源を明らかにし、侵入経路の遮断や作終わりの消毒の徹底など防除対策の提案につなげていきます。