今、分析室の保存DNAの整理に力を入れています。収集されたDNAは保管場所のフリーザーからあふれるまでの数となり、今も進行形で増え続けています。ここで本腰入れて整えます。景山先生のご尽力で数十年にわたり収集された数百の菌株と数千のDNAは、その遺伝子情報とともに保管されています。日恵野先生が受け継いだそのライブラリは、先生の森林域を中心とした分布調査で得た環境株が多数加わり、Phytophthora属とPythium属に特化した貴重なデータベースになっている、、、と管理作業者として自負しています。残念ながら、死滅していく菌株があったり、病原性や繁殖器官形成性など継代培養によって失われるものもありますが、DNAに関しては欠番が少なく揃っています。菌株は真面目な学生たちの力を借りて常時更新されていますので、ぜひぜひ有効活用していただきたい!と思っています。
研究室で確立された病原菌検出法の数々(G. irregurale, Py. aphanidermatum, Py. myriotylum, Pp. helicoides, Ph.colocasiae, Phytophthora spp. ….)はこのライブラリがあったからこそ。非農耕地で分離される環境株は種名がまだついていない未記載種も多数ありますが、そんな環境株も遺伝子情報とともに登録されています。日本の南島、奄美大島で分離された新種が実は、海で隔てられているのにもかかわらず、九州、四国、本州のその森林奥深くに生息していたり。日本全体に普遍的に生息しているものもあれば、一方で局所的なものも。。。。このデータベースを利用して多様性について考察することもできます。どんな進化をとげてきて、これからどう進化していくのか、どんなElongisporangiumが隠れているのか。(へへへ。。。)未知満ちているなーなんて。
そんなことを妄想していれば、ルーチンの退屈な移植作業でスラントと毎日ガチャガチャ戯れていても、私の矜持は揺らがないのです。



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